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カーター大統領は外国人労働者に対する雇用主の要求と移民制限の圧力とのバランスを取る必要があったが、トランプ大統領も同様だ

公開日
2025-01-29
メディア
The Conversation
記事要約
ドナルド・トランプ大統領は、アメリカに不法に滞在している移民をできるだけ多く強制送還することを公約していました。彼の2期目が始まる中、元大統領ジミー・カーターの移民政策とトランプの政策は大きく対照的です。カーターはH-2ビザを改革し、雇用主のニーズとアメリカ人労働者の保護のバランスを取ることに力を入れました。一方、トランプは大規模な不法移民の追放を目指しています。

カーターは1977年に農業労働者のためにH-2ビザを拡大し、農場労働者の雇用を合法化しました。また、1986年の移民改革法では、農業労働者用のH-2Aビザとその他の仕事用のH-2Bビザを分け、ビザを受けるための条件を厳格化しました。この法改正は、トランプ政権下でも低賃金労働者の確保を求める雇用主の要求と移民の送還政策の矛盾を引き起こすと予測されています。

特に、農業以外の分野では不法労働者が多く、建設業や飲食業などでの労働需要が高まっています。トランプ政権は、H-2Bビザの枠を拡大する可能性があり、これはカーター時代のように、移民労働者の受け入れと労働者保護のバランスを取るための再評価が必要になるかもしれません。
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