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「人権尊重」誓ったのに…研修内容を黒塗りにした入管　弁護士が提訴

公開日: 2025-07-16
メディア: 朝日新聞
記事要約: 大阪出入国在留管理局の人権研修資料がほぼ黒塗りで開示されたことに対し、弁護士の中井雅人氏が16日、大阪地裁に不開示決定の取り消しを求め提訴した。中井弁護士は、入管職員によって負傷したトルコ人男性の裁判を担当し、2023年に4年間分の研修資料などの開示を請求していた。

しかし開示された129件の文書は、表題以外が黒塗りで、「外部講師との信頼関係」などを理由に非開示とされた。2021年には名古屋入管でスリランカ人女性が死亡し、今年4月には大阪入管での日系ペルー人男性の長時間拘束が違法とされるなど、入管を巡る人権問題が続いている。

記者会見で弁護団は「入管の説明は不十分で、情報公開の公益性を重視すべき」と主張。中井弁護士は「人権意識が問われている今、研修内容は公開されるべきだ」と訴えた。大阪入管は訴状未着を理由にコメントを控えた。
タグ: 被収容者等の人権,裁判