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「高速道路での逆走など外国人の事故が急増…」 参院選の争点・外国人問題のリアル 「国保の納付率は非常に低い」

公開日
2025-07-19
メディア
デイリー新潮
記事要約
参政党が掲げる「日本人ファースト」というスローガンの影響で、参院選では外国人政策が主要な争点のひとつとして浮上している。SNS上では外国人に関する誤情報が広まり、参政党をはじめとする一部の政党は、治安悪化や医療制度の不正利用を強調する過激な主張を展開しているが、その中には事実と異なるものも多く含まれている。

政府はそうした状況を受けて、外国人との共生を推進する新組織を立ち上げ、自民党を中心に外国人政策の見直しに本格的に取り組む姿勢を強めている。他の政党も、それぞれ異なる観点から外国人政策を打ち出し、各党間の競争が激化している。

具体的な問題としては、外国人による交通事故の増加が挙げられる。特に日本の運転免許への切替制度(外免切替)を利用した短期滞在者による事故が増えており、これに対応するため、政府は住民票の提示を必須とし、試験の難易度も大幅に引き上げる改正を10月から実施予定である。

また、医療費や社会保険制度についても議論が高まっている。現在、在留外国人の国民健康保険加入者数は増加傾向にあるが、保険料の納付率は低く、制度維持への懸念が広がっている。これに対して厚労省は保険料の前納制度導入を進めており、今後の改善が期待されている。

しかし、これらの課題は単純に外国人を排除することで解決するものではない。むしろ、日本語教育や生活ルールの周知、文化理解など、共生のための基盤づくりが不十分であることが背景にあり、対応の遅れが社会的摩擦を生んでいる。外国人労働者が不可欠となっている現代社会においては、感情的な議論ではなく、実態に基づいた冷静な政策と受け入れ体制の整備が求められている。
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入管政策

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2024-07-09
入管政策,入管法,難民認定,永住者.育成就労,技能実習
2024-05-30
在留資格,入管政策,技術・人文知識・国際業務,技能実習,特定技能