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「1年間で過去最多9700人の技能実習生が失踪し、不法移民に」? 多くは見つかり出国も、2024年は3割減 【ファクトチェック】

公開日
2025-09-18
メディア
日本ファクトチェックセンター
記事要約
2025年9月、X上で「技能実習生が1年間で9700人も失踪し、不法移民になっている」という趣旨の投稿が拡散したが、これは事実を誤って伝えている。元となったNHKの記事は2024年9月20日付で、報じられた数字は2023年の失踪者数9753人を指していた。しかしこのうち約7割にあたる6770人は所在が確認され、4508人は退去強制などで出国しており、所在不明のまま残っているのは2983人である。さらに最新の2024年の統計では失踪者数は6510人と前年より約3割減少している。こうした背景には、送り出し国や受け入れ機関への改善要請や、労働条件の安定化、不適正な受け入れ機関への監視強化などの取り組みが影響しているとされる。したがって、「9700人がそのまま不法移民化した」という投稿は事実を単純化したミスリードであり、不正確だといえる。
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ファクトチェック,技能実習

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