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米国の移民制限の中、カナダは人材に注目

公開日: 2025-11-21
メディア: China Daily
記事要約: 米国で移民制限や研究費削減が進む中、外国人高度人材が不安を感じ、カナダがその受け皿として優位に立ちつつあると専門家は指摘している。トロント都市大学のバナルジー教授は、米国で働く、または米国を目指していた多くの人材が政策への不信から他国への移住を検討しており、カナダはこれを機会と捉えるべきだと述べた。カナダ政府の予算には、今後10年で約17億カナダドルを国際研究者・H-1B保持者の誘致に投じる計画も盛り込まれた。

一方で、カナダは依然として大規模に研究者を受け入れるインフラが不足しており、長期的には課題が多いとされる。米国側は、高度人材が流出すれば産業や将来の人材育成に大きな損失が生じる可能性がある。

ウォータールー大学のスクテルード教授は、今回の予算は象徴的な意味合いが強く、移民制度を根本的に変えるものではないと指摘。各国は高度人材の争奪戦を続けており、米国がH-1Bに制限をかけるなら、カナダがその機会を利用する余地があると述べた。
タグ: カナダ