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「クルド人みんなが全員悪いと思わないでほしい」 友人も“強制送還”に…在日クルド人高校生が抱く思いとは

公開日
2025-08-27
メディア
弁護士JPニュース
記事要約
近年、SNS上で外国人の違反行為や犯罪に対し、根拠なく「クルド人」と決めつけて非難する投稿が増えている。一部の在日クルド人による犯罪があるのも事実だが、多くの若者は健全に生きようと努力している。

高校生のAさんは2歳の頃に日本に来た。物心ついたときから仮放免状態で、就労も自由な移動も制限されている。学校ではいじめに遭いながらも、地域の日本語教室で学び、友人を作り、サッカーに打ち込んできた。

一方で、社会に馴染めない一部の若者が「外人會」という日本人と外国人混成の不良グループに入り、問題行動を起こしていた背景もある。こうした行動が報道やSNSで拡散され、クルド人全体への偏見と憎悪が助長されている。

Aさんは「日本のルールを守れないクルド人の行動は恥ずかしい」と語りながらも、「すべてのクルド人が悪いわけではない」と訴える。自分は日本で育ち、日本人としての意識を持ち、日本で生きていきたいと強く願っている。

しかし、2024年の入管法改正により、難民申請の繰り返しが制限され、強制送還が現実のものとなっている。Aさんの親友Bさんも、突然家族ごと収容され、トルコに送還された。

行ったこともない国に「帰される」若者たち。問題の根本には、親の選択、日本の制度の不備、社会の無理解がある。Aさんのように日本社会に溶け込もうとする子供たちの声に、耳を傾ける必要がある。
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クルド人,共生

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2025-02-04
在留特別許可,資格外活動,共生