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世界の移民動向:2025年10月

公開日
2025-11-03
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WR Immigration
記事要約
WR Immigrationの10月の国際移民に関する動向まとめでは、複数国での制度変更が報告されている。まず英国では、企業が負担する政府手数料が2025年12月16日から引き上げられる。移民スキルチャージは大企業で1,320ポンド、小規模企業で480ポンドへと増額され、スポンサーライセンス申請などの優先手続き費用も上がる。また、スポンサー管理システムを狙ったフィッシングメールの増加を受け、アカウント管理者にパスワード変更と不審アクセスの確認が求められている。

アラブ首長国連邦(UAE)では、AI人材やイベント関連従事者を対象にした新しい短期ビザが導入され、ビジネス探索ビザや家族帯同条件も見直された。特にAI専門家向けビザは、滞在中の共同研究などを目的とする人材誘致を意識したものとなっている。

ブラジルでは、訪問ビザの活動範囲が拡大され、従来は短期就労ビザが必要だった技術支援や技術移転などが訪問ビザで可能になる予定である。最大90日滞在可能で、条件に応じて年間180日まで延長できるとしている。

スペインでは、ウクライナからの一時保護資格を持つ居住者が、出国することなく国内で労働許可申請ができるようになり、手続きの負担が軽減された。ただし、家族帯同者向けの書類取得などは依然として実務的な課題となりうる。

バミューダでは新しい就労許可政策が施行され、ビジネス訪問者の滞在期間が従来の21日から14日に短縮された。就労許可申請中は国外にいる必要があること、雇用主が現地採用候補者の不採用理由を明確に説明する必要があることなどが重要な変更点となっている。また、警察証明書や語学証明書の提出義務が強化され、雇用の変更や昇進には追加手続きが求められるようになった。
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