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トランプ大統領は最高裁に対し、外国人敵国法以外の法律を用いて国外追放を認めるよう要請した。

公開日
2025-04-20
メディア
CNN
記事要約
トランプ政権は、テキサスで拘束されているベネズエラ人移民の一団を、物議を醸している「敵国人法(Alien Enemies Act)」以外の法律を使って送還できる権限を認めてほしいと、連邦最高裁に求めている。

最高裁は本日早朝、この移民たちの送還を一時的に停止する命令を出したが、その命令は「敵国人法」と通常の移民法を区別しておらず、トランプ政権はその点の明確化を求めている。政権はまず、敵国人法に基づく送還の停止を拒否するよう主張しつつ、予備的な主張として、他の移民法に基づいて同じ移民を送還できる権限の確認を求めた。

この背景には、米国自由人権協会(ACLU)が、一部のベネズエラ人に対して敵国人法に基づく送還通知が出されたことを受けて、法的手続きを求める訴訟を起こしたことがある。下級審ではACLUの申し立てが却下されたが、最高裁が送還を一時停止する判断を下した。

今回の政権側の主張は、過去のような強硬な文体ではなく比較的穏やかで、最高裁が異例の形で介入したことへの配慮が見られるとされている。
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米国